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3階建て/長期優良住宅

『町屋の家』はご家族3人のための、木造3階建て住宅。

敷地は間口が狭く、細長い形状です。 東側のご実家の光をなるべく遮らないことを一番に意識し、建物のボリュームを計画しています。
隣家の1階まで光を届けるために南側の高さをおさえ、中庭を計画しています。 このため建物中央にくびれが生じ、間口が狭く細長い建物にとっては構造上の最重要ケアポイントになります。 許容応力度計算の中で、くびれ部分で建物を構造計算上分割検討し、分割されたそれぞれが強度を満たし、挙動を確認することで安全性を確かめています。 壁量も水平構面も満たし、耐震等級は最上ランクの等級3です。

計算上の層間変形角の最大値は1/252(基準法では1/120、等級2・準耐火は1/150)

さらに地震時の揺れに対して金属流動を利用した制震ダンパーを組み込むことで建物の揺れ幅を抑えるようにしています。

延焼ライン内にある玄関ドアは断熱性とデザイン性に優れた防火戸の木製ドアを採用しています。 グリーン化の補助金を取得予定で構造材はJAS製品とし、過半に国産材(杉・桧)を使用しています。
一部燃え代梁として杉・LVLのあらわしがあります。 外皮性能を示すUa値は0.52(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)

幅3.2mのシンプルな造作キッチンやサワラ貼りのハーフバスなど造りつけの家具にあふれ、様々な樹種の無垢材カウンターを使用しています。

構造:木造3階建て 準耐火構造 外壁:ガルバリウム鋼鈑 小波 屋根:ガルバリウム鋼板瓦棒葺き 断熱:屋根 発砲充填断熱 200㎜ 外壁 発砲充填断熱 90㎜ 床断熱 ジュピー 66㎜ 設計施工:田中工務店  
敷地面積 98.40㎡(28.80坪)
1階床面積 49.84㎡(15.05坪)
2階床面積 45.78㎡(13.82坪)
3階床面積 36.44㎡(11.00坪)
延べ床面積 132.06㎡(39.87坪)
施工床面積 152.61㎡(46.07坪)
 

外壁はガルバリム鋼板小波(ミストホワイト/Jクラフト)

 

 

ファサードは町並みに溶け込むよう、

さりげなくというご要望。

 

 

 

 

左手建物はご実家。境はありません。

新旧の境界仕上げが入り混じる

 

玄関ポストとドアホンが一体となったプランタースペース

 

 

玄関脇に植栽スペース

アオダモ・ソヨゴ等

 

コンセプトの”ご実家に光を通す”ため

建物左側(南側)から段々上になり、中庭へとつながっています。

建物にくびれをつくることで光を届けています。

くびれが構造の弱点とならないよう構造検討を密に行い、

制震ダンパーも組み込んでいます。

 

玄関ドアはガデリウス社のスェーデンドア。

チークの木製防火認定品。

 

 

豆砂利の洗い出し土間。

玄関収納にはタモの無垢材を使用。

式台はチェリー材、上り框にアサダ。

その先に熊本県産のイグサを用いたタタミを敷き、

カリンの無垢材をカウンターに用いた飾り棚が出迎えます。

 

階段踏板は唐松の幅接ぎパネル。蹴込み赤松化粧合板。

左の開き戸は和室へとつながる建具。

 

 

 

 

 

 

 

 

二階に上がるとニッチ棚がお出迎え。

 

2階バルコニー

 

2階バルコニーから中庭を眺める

アオダモが成長し数年かけてバルコニー手摺高さになる予定です。

 

タタミの居間からキッチンを眺める

居間とキッチンには20㎝の段差があり

タタミに座っている人と、キッチンに立つ人との

高さの関係が不自然にならないように

 

中央の上部には吹抜けがあり、北側でありながら

トップライトからの安定した光が入り、やさしい空間となっています。

 

座卓はブラックチェリーの接ぎ板を天板に、

脚や框もサクラ系の材料で大工が製作しています。

窓の下にある腰かけられるカウンターはキハダ

 

 

ご主人と一緒にデザインした幅4.5mのTVボード。

中央のTV台と右側のデスクカウンターにはケヤキを使用。

 

タタミは熊本県産イグサを使用した1畳の縁なし

 

天窓から吹抜け、キッチン。

肉眼でとらえることの難しい視野角で、広角レンズならではの写真。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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