長期優良住宅=「長持ちするいい家」
長期優良住宅は、国が定めた法律「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準を満たした家のことです。
長期優良住宅では地方公共団体から「お墨付き」をもらい、減税措置などの金融メリットが受けられます。
この長寿命の家は、一代ごとに建てては壊す生活に比べて、住まい手の住宅コストを下げて、暮らしにゆとりをもたらします。
さらに長期的には、公的な「お墨付き」を受けた「長持ちするいい家」が普及することによる中古住宅市場の活性化も考えられます。
長持ちするいい家へ
現在の日本では「つくっては壊す」が家づくりの現状です。
この現状を「いいものをつくって長く大事に使う」あり方へ変えていく必要があります。
日本の家の平均寿命は約26年。
このサイクルで、つくっては壊しまたつくる「フロー型」の家づくりは資源とエネルギー、そしてお金を無駄遣いし、暮らしのゆとりを少なくしてしまいます。
もちろん、「フロー型」の家づくりでは、ゴミも多く出てしまいます。
一方、長期優良住宅で、住宅を長く大事に使い子孫に住み継ぐという「ストック型」の家づくりは、どうでしょう?
住宅にかかるコストは少なくて済み、その分、自分流に暮らしを楽しむことができます。
また、「長く大事に使う」ことはエコにもつながります。
「フロー型社会」から「ストック型社会」へ
「ストック型社会」とはいいものを大事に長く使うことを当たり前にする社会です。
長期優良住宅はまさにストック型社会を実現する仕組みのひとつと考えることができます。
また、設計図書や契約書類などの基本データに加え、いつどんな点検を行い、その結果どこに手を入れたのか、いつどんなメンテナンス・リフォームを行ったのか・・・などのデータを随時書き込み蓄積していく「住宅履歴情報」が普及すれば、建物のブラックボックスが少ないため安心して買えるうえ、建物の品質や性能を比較しやすいため正当に評価されやすいと言えます。
つまり、売ったり貸したりしやすい家になるということです。