荒川の家Ⅲ

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3階建て/準耐火構造/長期優良住宅/車庫/OMX

「荒川の家Ⅲ」は北側が道路に接し、三方を住宅に囲まれた間口5m・奥行15mの細長い敷地にある木造3階建て住宅です。 1階から3階まで解放感あふれる間取りとしているため、空調設備は全館冷暖房システムとしています。 太陽熱も利用し、OMXというシステムのもと省エネと快適性の両立を実現しています。 建物間口が狭くても高倍率の耐力壁や狭小耐力壁(ベースセッター)により耐震等級は最上級の3としています。 グリーン化の補助金を取得予定で過半に国産材(山長商店)を使用しています。 外皮性能を示すUa値は0.46(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)C値0.4㎠/㎡。

構造:木造3階建て 準耐火構造

外壁:ガルバリウム鋼鈑 小波 屋根:ガルバリウム鋼板葺き 断熱:屋根 現場発泡充填断熱 200㎜ 外壁 現場発泡充填断熱 90㎜ 基礎断熱 ネオマフォーム 50㎜ 設計施工:田中工務店
 
敷地面積 78.45㎡(23.68坪)
1階床面積 52.58㎡(15.87坪)
2階床面積 48.44㎡(14.62坪)
3階床面積 42.65㎡(12.87坪)
延べ床面積 143.67㎡(43.37坪)
施工床面積 168.51㎡(50.87坪)
   

外観

三方を家に囲まれ、北側道路から正面のみ見える

外壁はガルバリウム鋼板小波(ギングロ/ニスクカラー)

モミジとヒイラギナンテン・足元に玉砂利

 

建物間口が狭く開口が制限される中、

庇による水平ラインの強調と木製戸袋で縦ラインを整える

 

右袖壁が狭小耐力壁

 

南側の2階バルコニーと1階の坪庭。デッキ材はイタウバ

敷地境界に迫る隣家から引きをとり、採光を得ている

 

既製品ヒノキ木製引き戸(ユダ木工)+羽目板貼り

軒天は防火性能を確保した上で、羽目板貼り。準耐火建築での木質表現

 

玄関を開けると建物の奥に緑(ナンテン)が見える。

 

玄関土間

1階には大きな土間玄関があり、開放的な洗面所とさわら貼りのバスルームから中庭へと視線が続く

式台サクラ、豆砂利洗い出しの土間

浮いたように見える上り框(アサダ)の下部より暖気が吹き出す設え。

 

アウトドアグッズを仕舞う(見せる)棚。

拡張性の高い棚柱を使用し、用途に合わせてパーツの増設などが可能。

棚柱は羽目板間に落とし込んでいるためスッキリとした印象に

 

燃え代で階段ささら桁を表現。杉の無垢材(山長商店)

暖房時は階段上り口に見えるガラリからOMXの床下暖房の暖気が吹き出る

 

使い勝手を考えて階段下に靴入れ(日常使い用)を設けている。

この浮かんだ靴入れ収納は左右の窓と同じ大きさ

 

窓際にもサクラのベンチを設けている。

土間をぐるっと囲み、集う場所として活かす

 

土間続きの開放感のある洗面脱衣室

 

必要に応じて可変性のある仕切り

 

ロールスクリーンで完全に遮蔽

 

 

 

洗面脱衣室

造作の洗面化粧台とサワラ張りのハーフバス

浴室の窓の先には坪庭があり緑がうかがえる

 

造作の洗面カウンター

洗濯機置き場は別に設けているため、ゆったりとした設えに

 

浴室

 

ハーフバス

壁と天井は西川材のサワラ張り(岡部材木店)

 

 

1階トイレ

 

手洗い収納は天板にケヤキ。

造作収納の下に暖気の吹き出し口を設けている

 

 

タタミ室

坪庭とつながる3帖程の空間。

客間として、コンセントレーションの場として設え

ヘリなしの目積タタミ。

タタミのメンテナンス費用を考え1畳タイプ。

正面窓からのぞくのは玄関から奥に見えていたナンテン

 

 

坪庭のデッキへと視線が抜けるため、広さ3帖ほどのタタミ室に圧迫感はない。

タタミは特注サイズで2畳

 

2階

LDK+小上りのひと続きの空間。

キッチンと小上りの段差やダイニング上部の吹抜けが

空間に変化をもたらし、生活にリズムがうまれる

 

 

 

L型キッチンとまわりを囲む収納スペース。

まさにコックピット。

このキッチンから吹抜けを通して3階のフリースペースも望める

 

 

Jパネル杉で製作した箱棚。

重量のある鋳物ホーロー鍋Staubがずらりと並ぶ

 

「皿は少し斜めに立てると隣の皿と接触しない」

引出し内部の仕切りは建築家中村好文氏事務所のキッチン映像をもとに

大工が製作でき、増設できるよう考えたもの

 

食器にあわせて仕切りを調整可能

増やしたり、減らしたり

 

レンジ脇はパントリー

 

パントリーの開口から緑を拝借。

都市部の限られた敷地の中で、緑や花を暮らしの中に取り込める利点は大きい

 

パントリーからつながる家事室

 

洗濯機がキッチンそばにあり、洗濯物を干す場所(バルコニー等)が同フロアにある。

洗濯機脇のスロップシンクもあると便利。

 

家事室から再びキッチンへと。回遊動線。

 

キッチンから小上りを見る。

キッチンとダイニングの間にあるこの段差が

ボリュームのあるキッチンを圧迫感なく空間に溶け込ませている

 

 

ペンダントライトは中村氏デザインのPERAに

オリジナルの受けを製作(タモ)

 

 

南面の小上り正面は杉の羽目板張り。両脇に障子。

耐力壁が重なることによってできた構造上のスペースを利用して

引き込み障子と上部に建築照明を提案。

部屋の奥が明るいことは心理的に安心感をもたらします。

 

小上り下は定番のむかで収納。3列×3 計9箱。

キャスターを脇につけることで、収納できる高さを最大限に。

 

見え隠れする、ここに掘り座卓。

このフロアで過ごす家族の気配を感じながらも、

集中できそうな程よい距離感

 

 

 

 

階段はイナヅマ状に栂材の框をまわし、側面にシナを貼っています。

手摺も栂材で大工が製作。手仕事を感じてもらえる階段

 

3階

3階は吹抜けまわりの共有スペースと主寝室

吹抜けまわりのチェリー材のカウンター。耳つきのまま使用しています。

 

このフリースペースに将来こども部屋をつくる予定

 

 

吹抜けから臨む

キッチンから3階のフリースペースほとんどを見通せる立体構成としています。

 

寝室

 

ファミリー収納

 

小屋裏

 

OMX内機とダクト。

 

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