• 2階建て住宅
  • 都市部の家
  • 長期優良住宅
  • 大工がつくる家具

2階建て/防火構造/長期優良住宅/

『新千葉の家』は駅より近い閑静な住宅街に建つ、木造2階建て住宅です。

南側接道で住居部は道路より85㎝程度上がった敷地になります。

・計画
建物を北側に寄せて配置し、擁壁の上に南向きの庭を、道路に面しては駐車場を配置しました。
南面の吹き抜けに面して2段に設けた開口部からは、冬の日射がいっぱいに差し込みます。
夏の日射対策として庇を設けました。

・仕上げ
外壁の仕上げにそとん壁、内装にも一部中霧島壁を採用し、左官の風合いがやさしく生活を彩ります。
建具はタモ柾目の練り付けとし、玄関への引き戸にはガラスの框戸を採用。
玄関ドアはユダ木工の超断熱ドア(TS)。
床はオーク材と、水廻りを一部リノリウムタイルとしています。

・断熱
充填断熱のセルローズにプラスして、ネオマフォームを外張り断熱しています。
床下エアコン採用のため、基礎全体に断熱材を敷き込みました。
サッシは樹脂サッシのペアガラス。
UA値は0.34W/㎡K(基準値0.87、HEAT20 G2=0.46)とし、G2.5レベルの断熱水準を確保。

・空調、換気
全熱交換第一種換気の「澄家」を採用。
夏の冷房は小屋裏エアコン、冬の暖房は床下エアコンとし、各季節1台のみのエアコンで全室の空調をまかないます。
夏は小屋裏から各室へ大きく開けた開口から冷気を落し、吹抜けの上からリターンの空気を吸い込むことで空気を循環。
冬は床下からの暖気を、第一種換気の空気の流れにエアコンの風を載せることで、効率よく暖気を循環させます。

・太陽光、給湯
東西方向に流れる4寸勾配の切り妻屋根の両側に太陽光パネルを載せています。
家庭内の電力需要が高い朝と夕により多く発電し、自家消費率を高めることができます。
給湯器は「おひさまエコキュート」を採用し、余った電力は「お湯」という形で熱エネルギーとして貯蓄します。

 

長期優良住宅に認定。

許容応力度計算による耐震等級は最上級の等級3。

GX志向型住宅の補助金を取得しました。
BELS評価書による評価は星6つで、1次エネルギー削減率141%(PVあり)。

 

構造:木造2階建て 防火構造

外壁:そとん壁掻き落しノンクラック工法

屋根:ガルバリウム鋼板立平嵌合葺き

雨樋:ガルバリウム雨樋 タニタスタンダード

断熱:屋根 セルローズファイバー 300㎜

___外壁 セルローズファイバー 105㎜

__ ___+ネオマフォーム 30㎜

___基礎 ネオマフォーム(全面ベタ敷き) 30㎜

設計・施工:田中工務店

 

敷地面積 146.12㎡(44.11坪)
建築面積   56.76㎡(17.14坪)
1階床面積   55.48㎡(16.75坪)
2階床面積   48.02㎡(14.50坪)
延床面積 103.50㎡(31.25坪)

外観・アプローチ

調質性・断熱性に優れた100%自然素材のそとん壁 ・ 鋳物門扉と擁壁

夏の日射を遮る庇は玄関ポーチとつながる(玄関ドア:ユダ木工超断熱ドア)

玄関・土間収納

タイル張り/右手に土間収納

土間収納

1階LDK

階段の格子が木のぬくもりを感じさせる

南に面した吹抜けからは光が目一杯降り注ぐ

吹き抜けの上は書斎の障子が見える(床:オーク)

システムキッチン(クリスタルカウンター)

吹抜けを見上げる/天井の四角い孔は小屋裏エアコンの空気のリターン(戻り)口

1階水まわり

洗濯脱衣室(床:リノリウムタイル)

左手に造作の洗面台

階段

小屋裏・床下エアコンの通り道になる開放的な階段

1階~2階(ホワイトアッシュ)

小屋裏へ空気を循環させるためのスリット階段(紀州和歌山のスギ材を使用)/2階ホールの本棚

2階個室

書斎スペース(縁なし目積織りの畳)/左手障子は吹抜けにつながる

小屋裏エアコンの風洞よりカメラを出して撮影

主寝室(やさしい光の間接照明)/右側障子は書斎とつながる

小屋裏・エアコン(冷房用)

小屋裏/壁のベニヤ建具から各部屋へ冷気を落とす

階段の蓋を上げた様子

小屋裏への階段開口部(冬の暖房時は効きを良くするため跳ね上げ式の蓋を閉める)

14畳用200Vエアコン(上についた2つの換気扇で、大量の空気を循環させる)                       壁の裏側はリビング吹抜けの天井に空いた孔につながる

小屋裏⇔書斎間の、冷房の空気を落とす開口部を見上げる

ベニヤの建具を空けた様子(ここから冷気が落ちてくる)

床下エアコン(暖房用)

スリットから部屋内の空気を取り込む

蓋を開けた様子

冬は蓋を取り、暖気を床下に送る/基礎断熱材が床下に見える

床吹き出し口

| 施工例一覧へもどる |