3月2日(土)、3月3日(日)に荒川区で木造3階建て住宅の完成見学会を開催しました。
多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございます。
快く会場としてお貸し下さった施主様に深く感謝申し上げます。
下記、あらためてご紹介です。
「荒川の家Ⅱ」は新防火地域内にあり、準耐火構造となります。
燃え代設計を取り入れ、構造体の一部を現しています。
準耐火構造での構造材現し事例はそれほど多くないように思います。
視覚的にも効果的のある現しかたには構造段階からの検討と、
燃え代のある断面をもった定形外の柱と梁も必要です。
造作による木質表現も見所となっております。
「荒川の家Ⅱ」は北側と西側の二方向を道路に囲まれたL型の敷地にあります。
1階の大半はガレージが占めます。
Jパネルの杉を使用した大きな庇がついた
ガレージに車を4台収容します。
ガレージ内上部に設けたコックピットのような
空間からはガレージを見渡すことができます。
玄関引き戸はヒノキの挽き板の木製です。
延焼ラインから外してプランニングすることで、
デザイン性や断熱・気密性に優れたユダ木工製の引き戸を使用できました。
土間は豆砂利の洗い出し。
道路からのアプローチで生じる段差を外で全てあがりきるのではなく
玄関内部に式台を設けています。
これによりアプローチがスムーズに安全になるとともに
車庫から玄関土間への段差が小さくできました。
式台にブビンガ材の無垢板を使用しています。(塗装前です)
その重量に見合った存在感。
上り框はミズメ。色味の相性もばっちり。
玄関収納のカウンターにはチークの無垢材。
高級感のある仕上がりになると思います。
玄関と廊下を仕切る造作の木製引き戸。
框戸には軽くて丈夫なポリカーボネートが入ります。
2階はLDKと水まわりで
造作の家具も多く、小上りや掘り座卓があります。
リビングとダイニングに囲われるようにバルコニーを計画しました。
構造上の工夫によりまたぎ段差をなくし、室内との一体感を高めています。
建具の塗装工事真っ最中
燃え代設計によるLVLあらわし
掘り座卓のカウンターにはタモの幅接ぎ板。
完全に引込みのできる吉村障子。
ダイニング奥の壁を杉板張りとし
背もたれのあるベンチを製作。
背もたれにはブラックチェリーの無垢材
座板はキハダの無垢材
大工の製作によるブラックチェリーのダイニングテーブル
柏木工シビルチェア
ベルトラン・バラス HCS ペンダントライト
レッドオークの接ぎ板をカウンターとした造作の洗面化粧台
サワラ板貼りのハーフバスも魅力的です。
ホワイトバーチの積層合板を面材とした半既製品のキッチンもあります。
3階はリビングの吹抜けから続く勾配天井と
燃え代設計によるヒノキ柱とスギ梁のあらわしにより
ダイナミックな構成となっています。
3階ユーティリティから吹抜け
燃え代設計による構造体の現し
奥にご両親のお部屋とサニタリー
5m以上あるカウンター材はホワイトアッシュの幅接ぎ材
カウンター下にも棚
木質感のあふれる収納スペース
寝室のTVボード
分厚いレッドオークの無垢板
構造:木造3階建て 準耐火構造
外壁:ガルバリウム鋼鈑 小波
屋根:ガルバリウム鋼板立て平嵌合葺き
断熱:屋根 発砲充填断熱 200㎜
外壁 発砲充填断熱 90㎜
床断熱 ジュピー 66㎜
設計施工:田中工務店
敷地面積 | 144.85㎡(43.73坪) |
1階床面積 | 71.22㎡(21.50坪) |
2階床面積 | 74.11㎡(22.37坪) |
3階床面積 | 53.41㎡(16.12坪) |
延べ床面積 | 198.74㎡(60坪) |
施工床面積 | 216.74㎡(65.43坪) |