「荒川の家Ⅲ」の現場ブログを始めました。
北側が道路に接し、3方を住宅に囲まれた
間口5m・奥行き15mの細長い敷地にある
木造3階建て在来工法の住宅です。
限られた間口の中で車庫とアプローチを並列させるため、
窮屈にならないようなるべく建物の有効間口を広げながらも
十分な耐震性能を確保する必要がありました。
間口を広げる一つの解決策として
「町屋の家」や「荒川の家Ⅱ」のガレージで用いた
筋違いと構造用合板の幅91㎝耐力壁を重ねる方法では狭さを感じてしまうため、
平角柱と柱脚金物による狭小耐力壁「ベースセッター」を採用しました。
従来の方法に比べ、56㎝間口を広げるとともに耐震性も確保しています。
構造見学会時にはベースセッターについても詳しくお伝えします。
1階には
1階の床面積の1/3を占める土間玄関があり、
可動間仕切りによる開放的な洗面所と
さわらを天井と壁に用いたハーフバス、
中庭へと視線が続きます。
玄関土間にはモルタル調のタイルを貼る予定で
シャビーシックな感じになりそうです。
写真はイメージです。
2階はキッチン、リビングダイニング、小上りと
ひと続きのスペースに段差を設けた空間となっています。
段差により、生活にリズムがうまれ、
同じフロアでも関係性に変化をもたらします。
写真はイメージです。
写真はイメージです。
ダイニングの上部には吹抜けがあり、
3階の共有・こどもスペースへとつながります。
写真はイメージです。
1階から3階までタテ方向にも解放感溢れる間取りとなっており、
空調設備は全館冷暖房システムとしています。
家中どこでも、ほぼ同じ温度に保ちます。
さらに太陽熱も利用して暖房、
廃熱を利用した給湯、
全熱交換による換気
太陽光による発電
全てをOMXというシステムのもと
省エネと快適性の両立を実現します。
写真はイメージです。
快適で熱負荷の少ない暮らしには
システム以外に断熱性能と気密性も非常に大事になります。
外皮性能を示すUa値は0.46(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)
気密測定(C値)も実施する予定です。(5/14実施、C値=0.4㎠/㎡)
昨年の3月に改正された告示による
構造用MDFの使用等により
耐震性を示す耐震等級は最上級の3としています。
造作の家具も多く、随所に田中工務店のデザインコードを
ちりばめたつくりとなっています。
小上りには定番のムカデ収納や掘り座卓があり
造作のキッチンや板貼りのハーフバスも魅力的です。
「荒川の家Ⅲ」の現場ブログも是非ご覧下さい。
構造見学会・完成見学会などの情報も随時お知らせします。