「町屋の家」現場ブログ始まりました!

 

「町屋の家」の現場ブログを始めました。

 

お客様よりいただいている

計画に一貫して影響を与え続けているテーマは

「共に生きる」だと理解しています。

 

何と「共に生きる」のか

 

 

敷地は間口が狭く、細長い形状です。

計画のお話しをいただく前に

お客様ご自身で、模型を製作し、

間近に迫る東側のご実家への採光を

一番に意識し、ボリュームの検討されています。

 

 

一般的に計画建物を明るくするために

どのくらい光を取り込むのかを真っ先に考えますが

優先したのは隣家にいかに光を届けるかでした。

そのため本計画はボリュームのつくり方が

逆転したユニークさがあります。

光を得るために盛り付けるのではなく

光の通り道をつくるためにそぎ落としていくような感覚です。

お客様が製作した周辺環境を含めた模型をもとに

スケッチアップやホームズ君を用いて

シミュレーションし、決定していきました。

 

「町屋の家」は準耐火構造の在来木造3階建てです。

 

隣家の1階まで光を届けるために

南側の高さをおさえ、中庭を計画しています。

このため建物中央にくびれが生じ、

間口が狭く細長い建物にとっては

構造上の最重要ケアポイントになります。

許容応力度計算の中で、くびれ部分で

建物を構造計算上分割検討し、

分割されたそれぞれが強度を満たし、

挙動を確認することで安全性を確かめています。

壁量も水平構面も満たし、耐震等級は3です。

グリーン化の補助金を取得予定で

構造材はJAS製品とし、

過半に国産材(杉・桧)を使用しています。

一部燃え代梁として杉・LVLのあらわしがあります。

 

 

 

外皮性能を示すUa値は0.52(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)

 

防火戸の木製玄関ドアのある先は

京町屋のようなタタミ敷きの廊下となっています。

2階の居間もタタミ敷とし、その先のキッチンは座のレベルと

高さを合わせるために少し床を下げています。

 

居間には天窓のある吹抜けがあり、3階のファミリースペースとの

つながります。トップライトの重力換気や採光が十分に得られる計画です。

 

コンパクトな子ども部屋は天井高さをとり、

上下に空間を利用できるような仕組みを考えています。

 

造作の家具も多く、随所に田中工務店のデザインコードを

ちりばめたつくりとなっています。

3mを超える造作キッチンや板貼りのハーフバスも魅力的です。

 

構造見学会・完成見学会などの情報も随時お知らせします。

 

「町屋の家」の現場ブログ

 

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