2017年10月14日(土)、15日(日)に江戸川区松江で木造3階て住宅の完成見学会を開催しました。








「松江の家」は密集住宅地に建つ3階建て木造住宅です。
南側は工場が迫り採光が得られない反面、
東側は幅員7mの道路の向こうにビニールハウス、その奥には親水緑道が続きます。
この景色を取り込むために、2階と3階にバルコニーを設け、開口の大きなサッシを取り付けました。
防火性能が求められるサッシのガラスは網入りガラスではなく耐熱強化ガラスとすることで網がなくなり、
その先にある景色を近くに感じてもらえるように配慮しました。
また、道路から建物を眺めると、イタウバ材を用いたバルコニーと外壁材のガルバリウム鋼板の対比が際立ち、
シンプルな外観形状に特徴を与えています。
どっしりとかまえながら、どこか懐かしいカタチです。
防火規制をクリアして、軒天にラワン合板を貼り、
延焼ラインから外すことでヒノキの木製引き戸を採用しています。
しつらえは大工の手による造作家具や既製品を用いない製作建具の使用など
随所に田中工務店らしさが見受けられます。
室内のおおまかな構成は
1階は自転車やアウトドア用品が収納可能な玄関土間と
お母様のお部屋に水廻り
2階は広々としたLDK
3階は寝室とワークスペースとなります。
工場と隣家が迫り、日の当たらない南西に
光を取り込むため小さな吹抜けを設け、
高窓からリビングに光や風を取り込む計画としています。
この小さな吹抜けには2階リビングと3階ワークスペースをつなぐ
重要な役目もあります。
低炭素住宅の認定を受け、外皮UA値は0.5、(省エネ基準は0.87)
一次消費量の削減率を示すBEI0.76
(低炭素・誘導基準は0.9、ZEH基準の0.8を
上回るBELS 5つ星です。)
耐震等級は最上級の等級3です。
構造材は柱全てと過半の梁に和歌山県産材のスギを使用しています。
構造:木造3階建て 準耐火構造
外壁:ガルバリウム鋼鈑 角波
屋根:ガルバリウム鋼板立て平嵌合葺き
断熱:屋根 発砲充填断熱 200㎜
外壁 発砲充填断熱 105㎜
床断熱 ジュピー 66㎜
設計施工:田中工務店
敷地面積 | 55.99㎡(16.90坪) |
1階床面積 |
34.02㎡(10.27坪) |
2階床面積 | 35.64㎡(10.76坪) |
3階床面積 | 28.35㎡(8.56坪) |
延べ床面積 | 98.01㎡(29.59坪) |
小屋裏面積 | 11.34㎡(3.42坪) |