2019年4月6日(土)に荒川区で木造3階建て住宅の構造見学会を開催しました。
北側が道路に接し、三方を住宅に囲まれた
間口5m・奥行き15mの細長い敷地に建つ
木造3階建て在来工法の住宅です。
限られた間口の中で車庫とアプローチを並列させるため建物の間口を広げながら
十分な耐震性能を確保する必要がありました。
「町屋の家」や「荒川の家Ⅱ」のガレージで用いた
筋違いと構造用合板の幅91㎝耐力壁を重ねる方法では狭さを感じてしまうため、
平角柱と柱脚金物による狭小耐力壁「ベースセッター」を採用しました。
従来の方法に比べ、56㎝間口を広げるとともに耐震性も確保しています。
1階には
1階の床面積の1/3を占める土間玄関があり、
可動間仕切りによる開放的な洗面所と
さわらを天井と壁に用いたハーフバス、
中庭へと視線が続きます。
2階はキッチン、リビングダイニング、小上りと
ひと続きのスペースに段差を設けた空間となっています。
段差により、生活にリズムがうまれます。
ダイニングの上部には吹抜けがあり、
3階の共有・こどもスペースへとつながります。
1階から3階までタテ方向にも解放感溢れる間取りとなっており、
空調設備は全館冷暖房システムとしています。
家中どこでも、ほぼ同じ温度に保ちます。
さらに太陽熱も利用して暖房、廃熱を利用した給湯、
全熱交換による換気、太陽光による発電
全てをOMXというシステムのもと省エネと快適性の両立を実現します。
快適で熱負荷の少ない暮らしには
システム以外に断熱性能と気密性も非常に大事になります。
外皮性能を示すUa値は0.46(6地域基準値0.87 ZEH基準値0.6)
気密測定(C値)も実施する予定です。
昨年の3月に改正された告示による
構造用MDFの使用等により
耐震性を示す耐震等級は最上級の3としています。
グリーン化の補助金を取得予定で
構造材はJAS製品とし、
過半に国産材(杉・桧)を使用しています。
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構造:木造3階建て 準耐火構造
外壁:ガルバリウム鋼鈑 小波
屋根:ガルバリウム鋼板葺き
断熱:屋根 発砲充填断熱 200㎜
外壁 発砲充填断熱 90㎜
床断熱 ジュピー 66㎜
設計施工:田中工務店
敷地面積 | 78.45㎡(23.68坪) |
1階床面積 | 52.58㎡(15.87坪) |
2階床面積 | 48.44㎡(14.62坪) |
3階床面積 | 42.65㎡(12.87坪) |
延べ床面積 | 143.67㎡(43.37坪) |
施工床面積 | 168.51㎡(50.87坪) |
「荒川の家Ⅲ」の現場ブログも是非ご覧下さい。